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第114回研究会が終了しました

12月16日(日),大分大学教育学部附属教育実践総合センターにて第114回大分K-ABC研究会を開催し,無事終了しました。

 開会あいさつでは会長の佐藤晋治先生より,政府が提唱する未来社会の「Society5.0」についての話がありました。IoT、ビッグテータ、人工知能、ロボットなどテクノロジーで変わる社会がキーワードですが,特殊教育の世界では,すでに先行している部分もあるのではないかといった未来志向のお話しでした。

 つづいて,ワークショップでは前回に引き続き,さんさん教育の山本和子先生による「10までの数概念をもとに,足し算と引き算の関係」と題して,算数指導について参加者のみなさんと学習を進めました。計数そろばんを使った数概念の理解をすすめながら,具体物などを使いながら子どもの学びを深めるというお話しでした。子ども自身に学習の過程で作業的なことを取り入れたりしながら,「面倒くさかったことは記憶に残る」という言葉は印象的でした。

 午後は久しぶりに事例研究会を行いました。大分市立宗方小学校の佐藤庸子先生による「読みに困りのある小学6年生男児の指導」について発表していただきました。WISC検査ではわからなかった,子どもの困りがKABC-Ⅱを実施することで見えてきた事例でした。困りが見えてくることで具体的な支援策につながっていった事例でした。